「どう寄り添うか」が答え。
1. カウンセリングから見えてきた、妊活に本当に必要なもの
こんにちは。妊活・マタニティと女性のためのトータルケア協会、代表の長島智子です。
「何か、気持ちが楽になりました」
カウンセリングの終わりに、そっとこぼれるこの言葉。私にとって、これほど嬉しい言葉はありません。何かを解決したわけではない。問題がなくなったわけでもない。でも、その方の表情が、最初とは確かに変わっている。
「話す」ということには、それほどの力があるのだと、何度も何度も気づかされてきました。

2. カウンセリングシートから見えてきたこと
協会での活動の中で、私はカウンセリングシートの制作にも携わってきました。妊活中の女性たちに「今、何に困っていますか?」「何が一番つらいですか?」と言葉で聞くのではなく、丁寧に設計された問いを通じて、心の中にあるものを引き出していく作業です。
そのシートを通じて、本当にたくさんの声に触れてきました。
「身体のことより、気持ちの整理がつかない」 「夫に上手く気持ちを伝えられない」 「誰に話せばいいかわからなくて、ずっと一人で抱えていた」 「頑張っているのに、自分を責めてしまう」
これらの声に共通していたのは、「情報」ではなく「理解してほしい」という切実な願いでした。
妊活の情報は、今の時代、調べればいくらでも手に入ります。でも、情報をいくら集めても、心が満たされるわけではない。それどころか、情報が多ければ多いほど、「まだ足りない」「もっとやらなければ」と焦りが増してしまうことさえある。
妊活に本当に必要なものは、情報ではなく、「自分の気持ちを安心して話せる場所」だったのです。

「聴く」ことが、最初のケアになる
講座やカウンセリングを重ねる中で、私の中にひとつの確信が生まれました。
どんなに良いアドバイスも、どんなに正しい知識も、「この人は私の話を聴いてくれている」という安心感がなければ、心には届かない。
人は、安心した場所でしか本当のことを話せない。本当のことを話せた時にしか、本当の気持ちに気づけない。そして自分の気持ちに気づいた時に初めて、体も心も、変わり始めていく。
だから、私がカウンセリングの場で何より大切にしていることがあります。それは、「まず聴くこと」。
答えを急がない。アドバイスを先に出さない。ただ、その方の言葉のひとつひとつを、丁寧に受け取る時間を持つ。
すると不思議なことに、しばらく話していると「あ、私、こんなことを思っていたんですね」と、ご本人が自分の気持ちに気づく瞬間が来ます。その瞬間の表情が、私はたまらなく好きです。
3. 「寄り添う」とは、隣に座り続けること
「寄り添う」という言葉を、私たちはよく使います。でも、寄り添うとはどういうことか、改めて考えることがあります。
答えを出すことではない。解決することでもない。
ただ、「あなたの隣に、ここにいる」と伝え続けること。
「一人で頑張らなくていい。ここには、あなたを待つ仲間がいます」——これは私が協会を立ち上げた時から変わらない、私の原点の言葉です。
妊活の道は、長くなることがある。思うような結果が出ない時期が続くこともある。そんな時に、「また頑張ってね」という励ましよりも、「つらかったね、よく来てくれたね」というひとことの方が、ずっとずっと力になることがある。
「どう寄り添うか」——それが、私が妊活支援を続ける中で見つけた、唯一の答えです。
対話が生む「安心感」が、心をほぐす
安心できる場所で、自分の気持ちを言葉にできた時——肩の力がふっと抜けて、呼吸が深くなる感覚を、多くの方が経験されます。
「話せた」「わかってもらえた」という安心感は、心を深いところからほぐしてくれると、私は多くの女性との対話の中で感じてきました。それは、アドバイスや情報では決して生まれない、対話だけが持つ力です。
心がほぐれた時、表情が柔らかくなる。声のトーンが変わる。「また来週も頑張ってみます」という言葉が、義務感ではなく、自分への優しさから出てくるようになる。そんな変化を、カウンセリングの中で何度も目の当たりにしてきました。
当協会では、妊活中の方のご相談を随時受け付けております。「話すほどのことでもないかな」と思っているそのお気持ちも、ぜひそのままお持ちください。話すほどのことではないことに、意外と大切なヒントが隠れていることが多いのです。
あなたの声を、聴かせてください。
※本記事はセルフケアの参考情報としてお届けしています。体の不調や気になる症状がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。



